A. 完全には代わりになりません。なぜなら野菜に含まれる食物繊維がジュースにする過程で取り除かれることが多く、量が少なくなっているためです。
はじめに
野菜は「ビタミンやミネラル」だけでなく、「食物繊維」を一緒にとることで、血糖値の上昇をゆるやかにしたり、腸内環境を整えたりする働きがあります。
そのため液体に加工された野菜ジュースだけで、野菜本来の効果をすべて得ることは難しいと考えられています。
この記事では野菜ジュースのメリット、デメリット、おすすめの取り入れ方などを解説していきます。
野菜ジュースのメリット
野菜ジュースには、ビタミンやミネラルなどの栄養素が含まれています。
特に、野菜をあまり食べられなかった日や、外食が続いたときなどに、不足しやすい栄養素を補う手段としては役立ちます。
例えばトマトジュースにはリコピン、にんじんや緑黄色野菜を使ったジュースにはβカロテン、ほうれん草や小松菜を使ったものには葉酸などが含まれています。
これらの成分には抗酸化作用があり、体の調子を整えるサポートをしてくれると考えられています。
また、調理の手間がかからず、コップに注ぐだけで飲めるという手軽さも大きなメリットです。忙しい朝や食事が簡単になってしまうときの「栄養の保険」として取り入れるのは悪くありません。
野菜ジュースのデメリット
⚫︎食物繊維が少ない:ジュースにする過程で食物繊維の一部が取り除かれることが多く、生野菜に比べると含有量は少なくなります。食物繊維は血糖値の上昇をゆるやかにする働きがあるため、不足すると血糖コントロールの面では不利になることがあります。
⚫︎糖質が多いものがあり、吸収が早い:特に野菜と果物をブレンドしたジュースでは、果糖やブドウ糖が多く含まれることがあります。液体であるため吸収が速く、血糖値が上がりやすい点には注意が必要です。実際に、野菜の代わりとして頻繁に飲んでいたところ血糖値が高めになったというケースもみられます。
⚫︎噛む刺激がない:野菜をそのまま食べると噛むことで満腹感を得やすくなりますが、野菜ジュースは噛む必要がありません。そのため満腹感を感じにくく、結果として食事量が多くなることがあります。
血糖値が気になる方のおすすめの取り入れ方
もし野菜ジュースを飲む場合には、次の点を意識するのがポイントです。
- 100%野菜ジュースを選ぶ(果汁入りは血糖値が上がりやすいため)
- 飲む量は1日コップ1杯程度を目安にする
- 食事と一緒に摂る(空腹時に飲むと血糖値が上がりやすいため)
- 野菜ジュースは嗜好飲料として楽しむ
まとめ
野菜ジュースは、ビタミンやミネラルを手軽にとれる便利な飲み物ですが、食物繊維は少なく、糖質は吸収されやすいという特徴があります。そのため、1日に必要な野菜の栄養をすべてジュースでまかなうことは難しいと考えられます。
基本は生野菜や加熱した野菜からとり、野菜ジュースは「飲みたいときに楽しむもの」といった嗜好飲料としての感覚で取り入れるのがおすすめです(^^)/
■参考文献・出典
・糖尿病ネットワーク
(https://dm-net.co.jp/)
・厚生労働省 e-ヘルスネット
(https://kennet.mhlw.go.jp/)
・日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン」
・文部科学省「日本食品標準成分表 2020年版(八訂)」


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