Q. 朝のフルーツは体にいいんですよね?食べるならやっぱり朝の方がいい?

大きな皿盛りのたくさんの果物 朝食

A. 必ずしも朝である必要はありません。果物がなぜ朝にいいと言われるのか、その理由とベストなタイミングもしっかり解説します!

「朝のフルーツは金」って本当?

「朝のフルーツは金」という言葉を耳にしたことはありませんか?これ実はヨーロッパのことわざが由来なんです。

英語では、

“An apple in the morning is gold, at noon is silver, and in the evening is lead.”

日本語訳で(朝のりんごは金、昼は銀、夜は鉛)という意味になります。

昔の人は、朝に果物を食べると体に良く、夜に食べると消化に悪いことを経験的に知っていました。

朝は活動を始める時間帯で、果物に含まれる糖分やビタミン、ミネラルがエネルギー補給に役立つため、「朝に食べる果物は金のように価値がある」と言われたのです。

ただし「朝のフルーツは金」は健康な人にとっての話であり、朝に果物だけを食べると果物の糖質で血糖値が急上昇することも。

必ずしも全員にとって金とはならない果物、どのように食べるのが正解なのでしょうか?

果物の糖質と血糖値の関係

果物に含まれる主な糖質は「果糖」、「ブドウ糖」、「ショ糖」です。このうち果糖は比較的血糖値を上げにくい性質を持ちますが、ブドウ糖やショ糖は体内で素早く吸収されます。そのため、空腹時に果物を単独で食べると血糖値が急上昇する可能性があります。

特に朝は前の食事から時間が長く空いているため、胃が空っぽの状態です。

そこに糖質を多く含む果物をいきなり摂ると、吸収が早く血糖値が上がりやすいのです。

果物を食べるなら“分散して”がポイント

果物は1日の目安量を守りながら、できれば分散して食べることがおすすめ。

たとえば、「朝食後に1日の半量」「昼食後やおやつ代わりにまた半量」というように、一度にまとめて食べないことが血糖値を上げないコツです。

また、食後に果物を食べることで、他の食材(たんぱく質や脂質、食物繊維)が糖の吸収をゆるやかにしてくれる効果もあります(^^)

1日の果物の目安量

日本糖尿病学会の「糖尿病食事療法のための食品交換表」では、果物は1日約80kcal(糖質量約20g)が目安とされています。

果物の種類1日の目安量(約80kcal)備考
りんご1/2個(150g)中サイズの半分程度
みかん2個(200g)普通サイズで2個分
バナナ1本(100g)熟しすぎは糖質Up
ぶどう(巨峰)約10粒(100g)果物の中でも糖質高め
キウイ(緑)1.5個(150g)食物繊維・ビタミンCが豊富
中サイズ1個(200g)糖質が多めなので注意
いちご中粒15個(200g)食物繊維が比較的多い
メロン約1/8切れ(120g)水分が多く食べすぎ注意

 複数の種類を組み合わせて食べる場合も、合計でこのくらいの量を超えないようにしましょう。

朝フルーツの正解の食べ方

☆血糖値の急上昇を避けるためのポイント☆

  • 空腹時に単独で食べない→ 朝食の主食やたんぱく質(卵・納豆など)と一緒に。
  • 量は控えめに(半量程度)→ 残りは昼やおやつの時間に回す。
  • 食物繊維が多い果物を選ぶ→ りんご・キウイ・ベリー類などが特におすすめ。

果物ジュースは果肉の繊維が除かれているため体への吸収が早く、血糖値を急激に上げやすいので要注意です!

まとめ

朝に果物を食べるなら、

  • 朝食の後に、1日の目安量の半量くらいを
  • 残りは昼食や間食の時に分けて

この2つを意識するだけで、血糖値を急激に上げずに果物でビタミンや食物繊維もチャージできますね(*^o^*)

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