A. 残念ながら加糖ヨーグルトはタンパク質ファーストには向いてません。先に食べるとむしろ血糖値を上げてしまいます。
はじめに
血糖コントロールにおいて「食べる順番」はとても大切です。最近よく耳にする「タンパク質ファースト」は、炭水化物を食べる前に肉や魚、大豆製品、乳製品などのタンパク質食品を先にとることで、食後の血糖値上昇を緩やかにする方法です。
では「加糖ヨーグルト」はタンパク質ファーストの食品として適しているのでしょうか?今回は無糖ヨーグルトやその他の乳製品との比較も交えながらくわしく解説していきます(^^)/
加糖ヨーグルトの糖質量
加糖ヨーグルトは一般的に1個(100g程度)あたり糖質10〜15gを含みます。お店で売られている4連パックの小さいものや、1カップにフルーツソースとヨーグルトが入ったものがこれに当たります。糖質10〜15gというと角砂糖に換算して約3〜4個分です。見た目は健康的な乳製品ですが、実は「デザートに近い食品」なのです。
無糖ヨーグルトも糖質は含みますが乳糖由来の糖質であり、ゆっくりと消化吸収されるために同じヨーグルトでも血糖値への影響が違ってきます。
加糖ヨーグルトはなぜ「タンパク質ファースト」にならないのか?
タンパク質ファーストの目的は「血糖値の急上昇を抑えること」です。
ところが加糖ヨーグルトはタンパク質を含んでいるものの、フルーツソースの果糖や砂糖による糖質が先に体内に入ってきます。そのため、食事の前に食べると血糖値を早く上げてしまう可能性があるのです。
つまりタンパク質をとっているつもりでも、糖質を一緒にとってしまっている状態です。「タンパク質ファースト」として食べるなら、糖質をあまり含まないタンパク質食品(肉、魚、卵、大豆製品、乳製品)が適しているのです。
無糖ヨーグルトやその他の乳製品ならどうか?
乳製品のヨーグルトを「タンパク質ファースト」にしたい場合は、やはり無糖ヨーグルトがおすすめです。糖質が少なく、タンパク質を効率的にとることができます。朝食や間食で「タンパク質ファースト」に使うなら断然無糖が◎です!
また、乳製品は他にも牛乳やチーズがありますが、こちらも先に飲んだり食べることで血糖上昇が穏やかになります。牛乳にも乳糖が含まれますが、タンパク質や脂質も一緒に含まれているため、加糖ヨーグルトよりも血糖値の上昇は緩やかです。チーズは糖質をほとんど含まず脂質とタンパク質が主成分なので、まさにタンパク質ファースト向きの食品です。食前に牛乳を一杯飲んだり、チーズ(6Pチーズやキャンディチーズなど)を食べるのは効果的です(^o^)/
加糖ヨーグルトは「最後のデザート」として
「じゃあ、加糖ヨーグルトは食べてはいけないの?」と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
タイミングとしては「食事の最後にデザート感覚で食べる」のがおすすめです。すでに食物繊維やタンパク質、脂質を含む食事をとった後であれば、糖質の吸収スピードが遅くなって血糖値も緩やかに上がるので問題ありません。
まとめ
- 加糖ヨーグルト(糖質10〜15gを含む)は食事前に食べるとむしろ血糖値を上げてしまう可能性がある。
- 無糖ヨーグルトや牛乳、チーズはタンパク質ファーストに向いていて血糖コントロールに効果的。
- 加糖ヨーグルトは「食事の最後にデザート」として食べるのが◎。
同じヨーグルトでも「無糖」と「加糖」で血糖値の上がり方に大きな違いがあることを知って、食べる順番を意識してみて下さいね(^^)/


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